MT5の使い方完全ガイド!初心者からプロまで使える便利機能を徹底解説
- 「MT5の使い方を知りたい」
- 「MT5の注文方法やEA設定方法は?」
MT5(MetaTrader5)は、機能性が高く便利なため、多くのトレーダーから人気を集める取引プラットフォームです。
しかしFX初心者にとっては、使い方が少し分かりにくい部分もあるのではないでしょうか。
本記事では、MT5の使い方について画像付きで徹底解説します。
これを見ながら操作すれば、FX初心者でもすぐに使いこなせるようになるでしょう。
PC・スマホアプリ別の基本的なチャート操作方法だけでなく、便利機能やおすすめ海外FX業者ランキングもご紹介しています。
MT5の使い方完全マニュアルとしてぜひご活用ください!
MT5とは?基本的な特徴と機能を解説
まずは、そもそもMT5とは何か、どのようなツールなのか解説します。
MT5の概要と特徴
MT5(MetaTrader5)とは、MT4の後継としてメタクォーツ社が2010年に開発したFX取引プラットフォームです。
MT5は、MT4の基本性能を引き継ぎながら、より高度な便利機能が搭載されています。
海外FX業者はMT4からMT5へシフトし始めているので、今のうちに使い方を覚えておきましょう!
- MT4より動作スピードが速い
- MT4よりEAバックテストをやりやすい
- 搭載インジケーター・チャート分析ツールが豊富
- 21種類の時間足チャートを利用可能
- ストップリミット注文ができる
- スマホアプリで複数チャートを表示できる
- MT5対応の国内FX業者は4社のみ
- 海外FXではMT4とMT5を併用する業者が多い
MT5は情報処理スピードが速いため、スキャルピング取引にも向いているでしょう。
また、iPhoneやAndroidなど、スマホでFXトレードしたい方にもMT5はおすすめです。
PCだけでなくアプリに関しても、MT4よりMT5のほうが機能性は高くなっています。
MT4との主な違い
比較項目 | MT5 (MetaTrader5) | MT4 (MetaTrader4) |
---|---|---|
リリース | 2010年 | 2005年 |
動作速度 | 速い | やや遅い |
時間足 | 21種類 | 9種類 |
搭載インジケーター | ・標準:38種類 ・サンプル&フリー:69種類 | 30種類 |
分析・描画ツール | 44種類 | 31種類 |
注文方法 | 7種類 | 5種類 |
スマホアプリ | 機能が豊富 | 機能は限定的 |
デモ口座 | あり | あり |
対応EA(自動売買) | 増加中 | 多い |
対応カスタムインジケーター | 増加中 | 多い |
対応FX業者 | ・海外FX:増加中 ・国内FX:4社 | ・海外FX:ほぼ全業者 ・国内FX:9社 |
プログラム言語 | MQL4 | MQL5 |
MT4と比較すると、機能性の高さではMT5が圧倒しています。
MT5チャートは動作速度が速く、時間足やインジケーター・分析ツールも豊富で、スマホアプリも高性能です。
MT5の基本的な使い方はMT4と似ているため、MT4に慣れている方なら、すぐに使いこなせるでしょう。
なお、「MT5・MT4のどちらがよいか」は、目的や使い方によって変わってきます。
- 動作速度の速さを重視したい
- スキャルピングで短期売買したい
- 高度なチャート分析をしたい
- ストップリミット注文を使いたい
- スマホをメインで取引したい
- FX初心者でMT4へのこだわりがない
- EAの自動売買をメインに考えている
- カスタムインジケーターを多く使いたい
- MT4で慣れていて不便を感じない
- スマホではあまり取引しない
MT5が対応する注文タイプ
MT5では、以下7種類の注文方法に対応しています。
注文方法 | 注文内容 |
---|---|
カウントダウン注文 | 成行注文のこと。レートをクリックした瞬間に注文される。 |
買い指値注文 | 現在価格より低い値で買う予約注文。 |
売り指値注文 | 現在価格より高い値で売る予約注文。 |
買い逆指値注文 | 現在価格より高い値で買う予約注文。 |
売り逆指値注文 | 現在価格より低い値で売る予約注文。 |
買いストップリミット注文 | ・現在より高い値を指値注文の開始価格として指定する ・指定価格に達したときにその値より低い価格で買う予約注文 |
売りストップリミット注文 | ・現在より低い値を指値注文の開始価格として指定する ・指定価格に達したときにその値より高い価格で売る予約注文 |
「ストップリミット注文」はMT4にはなく、MT5で新規追加された注文機能です。
例として「買いストップリミット注文」がどのような注文方法か見てみましょう。
- 指値注文が有効になる価格(現在より高い指定価格)を設定する
- 買い指値注文(指定価格より低い値)も同時に設定する
- 指定価格まで上昇すれば買い指値注文が有効になる(上昇しなければ無効)
- 買い指値注文の価格まで下がれば注文が執行される
- 買い指値注文の価格まで下がらなければ注文は執行されない
上昇トレンド相場で価格が上に伸びたときに予約注文を発動させ、少し戻した地点で押し目買いを狙うという使い方をします。
押し目・戻り目を形成する局面で活用しやすいでしょう。
ストップリミット注文の使い方を覚えておけば、トレンド相場でもチャートに張り付かずにトレードできます。
「日中にチャートを見られないけど、トレンド相場で注文したい」という方におすすめです。
ストップリミット注文は、MT5ならではの大きなメリットと言えるでしょう。
MT5の導入方法・使い方を解説
ここでは、初めてMT5に触れる人に向けて、導入方法や使い方を解説します。
以下では、パソコンのMT5画面で解説します。
スマホアプリの使い方については、後述の「スマホ版の特徴と使い方」をご参照ください。
公式サイトからダウンロードする
MT5は、各FX業者の公式サイトからダウンロードできます。
関連:MT5対応のおすすめ海外FXブローカー!国内で使える会社も紹介
海外FX業者・XMTradingを例として、MT5のダウンロード手順を見ていきましょう。
まず、公式サイトの「プラットフォーム」をクリックしてください。
一部のFX業者では、会員ページにログインしなければダウンロードできない場合もあります。
プラットフォームの画面から、ダウンロードしたいOSを選択しましょう。
XMTradingでは、以下のように7種類のOSでダウンロード可能です。
- PC対応MT5(Windows)
- Mac対応MT5
- ウェブトレーダー版MT5
- iPhone対応MT5
- Android対応MT5
- iPadタブレット対応MT5
- Androidタブレット対応MT5
Windowsを例として、「PC対応MT5」をクリックします。
「ダウンロード」をクリックして、ファイルを開いてください。
「MT5セットアップ画面」で「次へ」をクリックします。
MT5のダウンロードが完了するまで数十秒ほど待ちましょう。
MT5のダウンロードが完了すると、自動的にMT5が開きます。
以上で、パソコン版MT5のダウンロードは終了です!
なお、MT5をダウンロードすると、ブラウザ上に「MQL5」というサイトが自動で開きます。
MQL5は、MT5のコミュニティサイトです。
無料EAやインジケーターをダウンロードできるので、興味ある方は登録しておくのもよいでしょう(登録は無料)。
ログインをする
利用するFX業者が表示されます。「次へ」をクリックしましょう。
「既存の取引口座と接続する」にチェックを入れて、以下の入力・選択をしてください。
- ログインID:MT5のIDを入力
- パスワード:MT5のパスワードを入力
- サーバー:該当サーバーを選択
上記のログインID・サーバーは、口座開設時に届くFX業者からのメールに記載されています。
パスワードは、口座開設時にご自身で設定したものです。
会員ページのログインID・パスワードを入力する間違いが多いのでご注意ください。
必ず「MT5のログインID・パスワード」を入力しましょう。
チャートが表示されれば、MT5へのログインは完了です!
チャートの設定方法
初期のチャート画面では、為替FXの4通貨ペアだけが表示されています。
以下にて、通貨ペアのチャートに追加する2つの方法を見ていきましょう。
MT5上部の「表示」よりチャート追加する方法
MT5チャート上部の「表示」より、「銘柄」をクリック。
銘柄・通貨ペアの一覧が表示されます。チャートに追加したい銘柄・通貨ペアをクリックしましょう(例:ポンド円)。
銘柄・通貨ペアのアイコンが黄色になれば追加完了です。
最後に「OK」をクリックしてください。
MT5チャート上部の「ファイル」→「新規チャート」→「Forex(為替FXのこと)」と進み、先ほど追加した銘柄・通貨ペアをクリックします。
以上で、MT5での新規チャートの追加は完了です。
気配値表示よりチャート追加する方法
MT5では、気配値表示からチャート追加する方法もあります。
チャート左側の気配値表示上でマウス右クリックし、「全て表示」をクリック。
銘柄・通貨ペアを選択し、マウス右クリック→「チャートウインドウ」を選べば、新規チャートが追加されます。
ちなみに、取引したい通貨ペアのチャート1枚だけを表示するには、上画像のように通貨ペアのタブをダブルクリックしてください。
注文の出し方と決済方法
続いて、MT5における注文・決済方法を見ていきましょう。
①成行注文の操作方法
MT5チャート上部の「新規注文」をクリックすると、注文画面が出てきますので、必要項目を入力・選択してください。
- 銘柄:注文する通貨ペアを選択
- タイプ:「カウントダウン注文」のまま
- 数量:注文ロット数を入力
- Stop Loss:損切り価格を設定
- Take Profit:利確価格を設定
- 「成行売り」か「成行買い」を選択
「成行売り」か「成行買い」をクリックした瞬間に注文完了となります。
FX初心者の方は損切り設定したほうがよいので、上記のやり方を覚えておきましょう。
FXトレードに慣れてくると、チャート上のレートを直接クリックする方法もあります。
チャート左上のレート部分で取引ロット数を入力し、「SELL」か「BUY」をクリックすれば注文完了です。
ただし、この方法では注文した瞬間は損切り・利確設定がされていません。
チャート下部の保有ポジション欄をダブルクリックして、すぐに損切り設定しておきましょう。
➁指値注文の操作方法
MT5で指値注文するためには、チャート上部の「新規注文」をクリックします。
以下のように注文内容を入力・選択してください。
- 銘柄:注文する通貨ペアを選択
- タイプ:「指値注文」を選択
- タイプ:注文方法を選択
- 数量:注文ロット数を入力
- 価格:注文を執行する価格を入力
- Stop Loss:損切り価格を設定
- Take Profit:利確価格を設定
- 「注文」をクリック
上記の「タイプ」は、6種類の指値注文方法から選びます。
MT5では、以下6種類の指値注文が可能です。
Buy Limit | 買い指値注文 |
---|---|
Sell Limit | 売り指値注文 |
Buy Stop | 買い逆指値注文 |
Sell Stop | 売り逆指値注文 |
Buy Stop Limit | 買いストップリミット注文 |
Sell Stop Limit | 売りストップリミット注文 |
③決済の操作方法
MT5チャート下部には、保有中ポジションが表示されます。
決済したいときは、ポジション損益欄の「×」をクリックしてください。
損切り・利確設定している場合は、その価格に達した時点で自動的に決済されます。
MT5の便利な機能と使い方
MT5の基本的な機能について、具体的な使い方を解説します。
マルチチャート機能の使い方
MT5では、複数チャートを同時に表示できます。
FXトレードでマルチタイムフレーム分析する際に役立つでしょう。
MT5でのマルチチャート機能の使い方には、おもに2つの方法があります。
①ウインドウメニューで複数チャート表示する方法
1つ目の使い方は、ウインドウメニュー機能を使って複数チャートを表示する方法です。
例として、ドル円で4種類の時間足チャートを表示するやり方を見てみましょう。
まず、MT5チャート上部の「ファイル」→「新規チャート」より、ドル円チャートを4枚用意します。
時間足は、MT5チャート上部のメニューより設定・変更が可能です。
今回は、5分足・1時間足・4時間足・日足の4種類とします。
MT5チャート上部の「ウインドウ」より、「ウインドウの整列」を選択しましょう。
すると、チャートが4分割されて同時表示されます。
MT5チャート上部の「ウインドウ」→「垂直分割」で、チャートを横並びにすることも可能です。
チャートの四隅にマウスを当ててドラッグすれば、拡大・縮小・移動なども自由にできます。
ぜひご自身に合ったチャート設定をしてみてください。
➁ミニチャートを表示する方法(MT5限定)
2つ目の使い方は、MT5だけで利用できるミニチャートを表示する方法です。
MT5チャート上部の「挿入」→「オブジェクト」→「グラフィック」より「チャート」を選択してください。
チャート上で左クリックすると、ミニチャートが表示されます。
あとは、メインチャートの時間足を変更するだけで複数チャートの完成です。
FXトレードで大きな時間足チャートを少しだけ見たい方にとって、便利な機能と言えるでしょう。
インジケーターの設定方法と使い方
続いて、MT5チャートにインジケーターを設定する方法と使い方を解説します。
「MT5搭載インジケーターの設定」と「カスタムインジケーターの追加」に分けて、それぞれの方法・使い方を見ていきましょう。
①MT5搭載インジケーターの設定方法
MT5に内蔵されているインジケーターを設定するには、MT5チャート上部の「表示」→「ナビゲータ」を選択。
「指標」をクリックすると、インジケーターの一覧が表示されます。
設定したいインジケーターをダブルクリックしましょう。
パラメーター設定をして「OK」をクリックすれば、チャートにインジケーターが反映されます。
上例は、移動平均線2本とMACDを表示させたMT5チャートです。
表示できるインジケーター数に制限はないので、お好みに合わせて自由に設定してください。
➁カスタムインジケーターの追加方法
MT5に内蔵されていないインジケーターを追加する手順は、以下の通りです。
- カスタムインジケーターのファイルを用意する
- MT5の「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL5」→「Indicators」へファイルを保存する
- MT5を再起動すると追加したインジケーターが反映される
インジケーター・EA・スクリプトなどMT5で必要なファイルは、すべて「MQL5」フォルダに格納されています。
「MQL5」→「Indicators」直下がカスタムインジケーターの格納場所と覚えておきましょう。
追加したインジケーターを反映するためには、MT5を再起動してください。
テクニカル分析ツールの使い方
MT5には、44種類の分析・描画ツールが搭載されています。
MT5チャート上部の「挿入」→「オブジェクト」より、ご自身が使いたい分析ツールを選択してください。
テクニカル分析ツール | 種類 |
---|---|
ライン | 6種類 |
チャネル | 4種類 |
ギャン | 3種類 |
フィボナッチ係数 | 6種類 |
エリオット波動 | 2種類 |
図形 | 3種類 |
矢印 | 11種類 |
グラフィック | 9種類 |
上画像は、フィボナッチリトレースメントを引いたMT5チャートです。
あくまで一例ですが、色々な分析ツールを試してみるとよいでしょう。
ただ、使い方としては「チャート上にラインや図形を自力で引くこと」が前提となります。
FX初心者の場合、最初はインジケーター分析から始めるのがおすすめ。
少し慣れてから、テクニカル分析ツールを練習するという手順がよいでしょう。
EAを使った自動売買の設定方法と使い方
MT5にEA(自動売買)を設定する方法・使い方も解説します。
まず、MT5チャート上部の「ツール」→「オプション」→「エキスパートアドバイザ」を選択。
「アルゴリズム取引を許可する」にチェックを入れてください。
アルゴリズム取引とは、EAを使った自動売買のことで、チェックを入れないとEA自動売買ができないためご注意ください。
続いて、以下の手順でEAファイルをMT5に設定します。
- EAファイルを用意する
- MT5の「ファイル」→「データフォルダを開く」→「MQL5」→「Experts」へファイルを保存する
- MT5を再起動すると追加したEAが反映される
先ほどのカスタムインジケーター追加方法とファイルの格納場所が違うだけです。
MT5を再起動すると、追加したEAが反映されます。
EAをダブルクリックして設定画面を出し、「アルゴリズム取引を許可」にチェック&パラメーター設定をしてください。
以上の作業で、MT5でのEA設定の下準備は終了です。
あとは、MT5チャート上部の「アルゴリズム取引」をクリックした瞬間に、EA自動売買が稼働します。
EA自動売買を停止したいときは、「アルゴリズム取引」を再度クリックしましょう。
EA自動売買の稼働中は、MT5チャート右上のアイコンが青色になります。
MT5のPC版とスマホアプリ版の違いと使い方
比較項目 | PC | スマホアプリ(タブレット含む) |
---|---|---|
時間足 | 21種類 | 9種類 |
搭載インジケーター | ・標準:38種類 ・サンプル&フリー:69種類 | 30種類 |
分析・描画ツール | 44種類 | 24種類 |
注文方法 | 7種類 | 7種類 |
複数チャート表示 | 無制限 | 最大2枚 |
デモ口座 | あり | あり |
EA自動売買 | 可能 | 不可 |
カスタムインジケーター追加 | 可能 | 不可 |
MT5はPC・スマホアプリのどちらでも利用できる取引ツールです。
ただし、PCとスマホアプリでは同じMT5でも機能が異なるため、ここで確認しておきましょう
PC版の特徴と使い方
- スマホ・タブレットより機能性が高い
- 高度なテクニカル分析ができる
- チャート画面が大きく見やすい
- EAを使った自動売買が可能
- カスタムインジケーターを追加設定できる
- パソコンにMT5をインストールしなければならない
- パソコンの空き容量50MB以上は必須
- 出先のパソコンでは利用できない
PC版MT5は、スマホやタブレットよりはるかに機能性が高いです。
時間足や分析ツールも多く搭載されており、複数チャートも制限なく表示できます。
見やすいチャート画面でしっかりテクニカル分析してFXトレードするなら、PC版MT5を使うのがよいでしょう。
EA自動売買やカスタムインジケーターの導入ができる点も、PC版MT5だけのメリットです。
MT5の使い方としては、出先でFXトレードするとき以外はPC版の利用をおすすめします。
PC版MT5の具体的な使い方は、以下の解説をご参照ください。
スマホアプリ版の特徴と使い方
- 出先でもMT5でトレードできる
- 以前よりMT5アプリの機能性がアップした
- スマホに慣れていれば使い方は比較的簡単
- 標準インジケーターだけでチャート分析するなら十分
- 最小限の機能しか使えない
- 高度なテクニカル分析はできない
- チャート画面が小さく見づらい
- EAを使った自動売買ができない
- カスタムインジケーターを追加設定できない
スマホアプリ版MT5は、FXトレードで必要な最小限の機能だけが搭載されています。
時間足や分析ツールも少なく、チャート画面が見づらい点もデメリットです。
また、スマホアプリ版MT5ではEAの設定・操作をできません。
FXで自動売買したい方は、PC版MT5をお使いください。
スマホアプリ版MT5は、「出先でFXトレードするときに利用する」という使い方をするのがよいでしょう。
①インストール・ログイン方法
まず、Google Play(Android)やApp Store(iPhone)で「MT5アプリ」を検索し、インストールしてください。
MT5アプリのインストールが完了したら「開く」をタップ。
「MetaTrader5へようこそ!」では「受理」を選択します。
「デモ口座を開く」と表示されますが、右上の「×」で閉じてください。
「証券会社」の検索窓にFX業者名を入力し、該当するFX会社をタップしましょう(上例はXMTrading)。
次に、MT5のログイン情報を入力します。
- ログイン:MT5のIDを入力
- パスワード:MT5のパスワードを入力
- サーバー:該当サーバーを選択
FX業者の会員IDやMT4IDではログインできないのでご注意ください。
必ずMT5用のログイン情報を入力しましょう。
最後に「ログイン」をタップすれば、スマホアプリ版MT5へのログインは完了です!
MT5へログインしたら、下部メニューより「気配値」をタップしてください。
初期設定では、為替FX以外の銘柄の気配値が表示されています。
➁通貨ペアの設定方法
続いて、トレードしたい通貨ペアを追加しましょう。
気配値画面の右上の「+」をタップすると、MT5で取引可能な銘柄一覧が表示されます。
FX通貨ペア群をタップしてください。
通貨ペアを選択して「シンボルを追加」をタップすれば、気配値画面に通貨ペアが追加されます。
不要な銘柄・通貨ペアを削除するには、気配値画面の右上の鉛筆マークをタップ。
「ゴミ箱マーク→チェックを入れる→再度ゴミ箱マークをタップ」で削除できます。
③チャートの設定方法
次に、スマホアプリ版MT5のチャート設定方法を見ていきましょう。
チャート表示したい通貨ペアを選ぶと操作メニューが出てくるので、「チャート」をタップしてください。
シンボル名をタップして、チャート表示する通貨ペアを変更することも可能です。
また、MT5チャート上でピンチイン(2本の指で間隔を縮める)すれば、ロウソク足を小さくできます。
チャートの全体像を見たいときに役立つでしょう。
MT5チャート右の価格をスライドすれば、ロウソク足の縦の長さも変えられます。
時間足を変更するには、チャート上でタップして円状のメニューより時間を選んでください。
チャート上部の「M5」や「1H」からも変更できます。
④インジケーターの設定方法
スマホアプリ版MT5でインジケータを設定するには、チャート上でタップ→円状メニューで「N」のようなマークを選択。
「メインチャート」の横にある「f⊕」マークをタップしてください。
すると、スマホアプリ版MT5に搭載されたインジケーターの一覧が表示されます。
チャート表示させたいインジケーターを選び、パラメーター設定をして「保存」をタップしましょう。
上例は、移動平均線100MAとMACDを表示させたチャートです。
スマホアプリ版MT5では、カスタムインジケーターは追加設定できません。
ただし、30種類の標準インジケーターは搭載されているので、必要最小限のチャート分析はできるでしょう。
MT5チャートからインジケーターを削除する方法は、上記画像をご参考ください。
⑤分析ツールの設定方法
スマホアプリ版MT5で分析ツールを設定するには、チャート上でタップ→円状メニューより図形マークを選択。
利用したい分析ツールを選び、「オブジェクト追加」をタップしてください。
MT5スマホアプリ版の分析ツールの種類は、パソコン版より若干少ないです。
しかし、ライン・図形・フィボナッチなど基本的なツールは入っているので、さほど不便を感じることはないでしょう。
チャート上の分析ツールを削除する方法は、上画像の通りです。
⑥注文・決済方法
スマホアプリ版MT5で注文するには、「トレード」画面右上の「+」をタップし、注文内容を入力してください。
- 注文方法を選択
- 注文ロット数を入力
- 損切り価格を設定
- 利確価格を設定
- 「SELL」か「BUY」をタップ
①の注文方法は、下記7種類から選びましょう。
- 成行注文
- 買い指値注文
- 売り指値注文
- 買い逆指値注文
- 売り逆指値注文
- 買いストップリミット注文
- 売りストップリミット注文
なお、スマホアプリ版MT5では「成行注文」ですが、パソコン版MT5では「カウントダウン注文」となっています。
同じ注文方法ですが、表記が異なるのでご注意ください。
スマホアプリ版MT5で決済する際は、トレード画面で表示されるポジションをロングタップします。
操作メニューが出てくるので、「決済」をタップしましょう。
画面下部の「決済」をタップすれば、決済完了です。
「決済」ではなく「ポジション変更」を選べば、損切り・利確設定も変更できます。
⑦複数チャートの表示方法
スマホアプリ版MT5では、複数チャートの表示も可能です。
チャート上でタップし、円状メニューより長方形が重なったマークを選択し、「新規チャート」をタップしてください。
次に、2枚目チャート左上の通貨ペア部分をタップし、表示させたい銘柄を選びましょう。
以上で、スマホアプリ版MT5での複数チャート表示は完了です。
上例のように、違う時間足のチャートを表示してマルチタイムフレーム分析もできます。
スマホアプリでの複数チャート表示は、MT5だけの貴重な機能です(MT4では不可)。
ぜひご自身に合ったチャートの使い方を見つけてください。
MT5対応のおすすめ海外FX業者ランキング
MT5に対応している業者は増加傾向にありますが、その分どの業者を選ぶべきか悩んでしまうケースも増えています。
ここでは、MT5に対応した中でも特におすすめの海外FX業者を紹介するので、ぜひ業者選びの参考にしてください。
1位:XMTrading
- 日本人に人気No.1の海外FX業者
- ボーナスキャンペーンが豪華
- 最大レバレッジ1000倍で取引可能
- KIWAMI極口座はスプレッドが狭くスワップフリー
- MT5とは別でXMTradingアプリもある
- FX初心者・上級者ともにおすすめ
XMTradingは、信頼性・安全性の極めて高い海外FX業者です。
MT5対応のFX業者を探しているなら、まずはXMTradingで口座開設しておけば間違いないでしょう。
XMTradingでは、以下のボーナスキャンペーンを常時開催しています。
- 口座開設ボーナス:13,000円
- 100%入金ボーナス:上限500ドル(約7.5万円)
- 20%入金ボーナス:上限1万ドル(約150万円)
XMTradingの使い方としては、口座開設ボーナスを活用してトレード開始するのがおすすめ。
スプレッドの狭いKIWAMI極口座でも口座開設ボーナスをもらえます。
KIWAMI極口座で利益が出ればスタンダード口座を開設し、100%入金ボーナスで資金を2倍に増やすのもよいでしょう!
2位:FXGT
- 人気急上昇中の海外FX業者
- ボーナスキャンペーンが豪華
- 最大レバレッジ5000倍で取引可能
- 仮想通貨もMT5でトレードできる
- 以前はMT5のみだったが現在はMT4も利用可
- 日本語サポートは24時間365日
- FX初心者・仮想通貨トレーダーにおすすめ
FXGTは、ハイレバでボーナスが豪華なうえ、仮想通貨も充実しています。
目的に応じて、幅広い使い方ができるでしょう。
FXGTでは、以下のボーナスキャンペーンが開催されています。
- 口座開設ボーナス:7,777円
- 初回100%入金ボーナス:上限8万円
- 2回目以降25%入金ボーナス:上限120万円
不定期でボーナスが増額されることもあるので、随時チェックしておきましょう。
FXGTは、ボーナスとハイレバを組み合わせた使い方がおすすめです。
MT5チャートを使って仮想通貨トレードしたい方にも向いていますよ!
3位:Exness
- 安全性・信頼性が極めて高い
- 高額出金の実績も多数あり
- 無制限レバレッジで取引可能
- 海外FX最狭水準のスプレッド
- MT5とは別でExnessアプリもある
- FX中上級者におすすめ
Exnessでおすすめの使い方は、「少額資金×無制限レバレッジ×MT5を使ったスキャルピング」です。
Exnessの無制限レバレッジは、有効証拠金が1,000ドル(約15万円)以上になると2000倍以下に制限されます。
以下のような使い方をすれば、Exnessの強みを活かしやすいでしょう。
- 短期売買と相性の良いMT5を利用する
- 少額資金かつ超ハイレバでスキャルピング取引する
- 口座残高が増えたら小まめに出金する
Exnessには、ボーナスのない点を補って余りあるメリットがあります。
特に、FX中上級者にとって満足度の高い海外FX業者と言えるでしょう。
4位:TitanFX
- 注文時の約定力が高い
- 低スプレッドでスキャルピング向き
- 最大レバレッジ500倍で取引可能
- 口座残高によるレバレッジ制限がない
- 無料EAをダウンロードできる
- MT5/MT4で自動売買したい方におすすめ
TitanFXの使い方としては、無料EAダウンロード&自動売買をフル活用するのがおすすめです。
TitanFXでは、MT5/MT4両方に対応した無料EAが多数用意されています。
EA実績は公式サイトでも公表されているので、気になる方はチェックしておきましょう。
海外FXで無料EAを配布している業者は多くないので、TitanFXは貴重な存在です。
MT5/MT4でEA自動売買をしたい方に向いているでしょう。
5位:MYFX Markets
- 豪華ボーナスキャンペーンを不定期開催
- プロ口座のスプレッドは狭い
- 注文時の約定力が高くスキャルピング向き
- 日本人スタッフによるサポート体制
- スキャルピング・自動売買に制限なし
- FX初心者・中上級者ともにおすすめ
MYFXMarketsの使い方としては、スキャルピング系EAの自動売買で活用するのがおすすめ。
MYFXMarketsは東京にデータセンターがあるため、高速で安定した約定力を実現しています。
スプレッドが狭いうえ、自動売買の制限が一切ない点も強みです。
MT5/MT4を使って、短期売買ロジックのEAで自動売買したい方に向いているでしょう。
MYFXMarketsでは、期間限定で100%入金ボーナスが開催されることもありますので、キャンペーン時期を狙って口座開設するのもご検討ください。
MT5を利用する際の注意点
MT5は優秀な取引ツールですが、初めて利用する前に知っておくべき注意点があります。
ここでは主な注意点を紹介するので、しっかりと確認しておきましょう。
MT4との互換性がなく使い方が面倒
MT5とMT4は、それぞれが独立した別のプラットフォームです。
MT5で使っているものをMT4では使えないため、使い方にはご注意ください。
以下で具体例を見ておきましょう。
- ログイン情報(ID・パスワードなど)
- カスタムインジケーター
- EA
- 定型チャートの保存
MT5にログインするためには、MT5用のID・パスワードを入力する必要があります。
MT4用の情報ではMT5にログインできないのでお気を付けください。
また、MT4対応のカスタムインジケーターやEAは、MT5では利用できません。
MT4からMT5へ移行する際は少し面倒ではありますが、MT5用のファイルを用意しましょう。
カスタムインジケーターやEAはMT4より少ない
MT5はMT4より歴史が短いため、MT5対応のカスタムインジケーター・EAは、MT4ほど多くはありません。
2024年現在、まだMT5未対応のインジケーター・EAのほうが流通量は多いのが現状です。
インジケーター・EAを設定する際は、MT4/MT5のいずれに対応しているかを事前にご確認ください。
ただ、海外FX業者はMT4からMT5へと重心を移しつつあります。
今後、MT5対応のカスタムインジケーターやEAも、MT4並みに増える可能性があるでしょう。
関連:MT4対応の海外FX業者おすすめ比較!特徴や選び方も解説
国内FXで使用できる業者は4社のみ
多くの海外FX業者では、MT4とMT5の両方を利用できます。
一方、国内FXでMT4を利用できる業者は9社、MT5にいたっては4社のみです。
- OANDA Japan
- 外為ファイネスト
- アヴァトレード・ジャパン
- フィリップ証券
国内FX業者はMT5/MT4にあまり力を入れておらず、独自ツールが主流となっています。
カスタムインジケーターやEAを導入したい方は、MT5/MT4の充実した海外FX業者を利用するのがよいでしょう。
MT5の使い方に関するよくある質問
MT5の使い方に関して、よくある質問を紹介します。
MT5(MetaTrader5)の使い方を教えてください
MT5(metatrader5)の具体的な使い方・操作方法は、下記にて紹介している内容をご参照ください。
初心者でも使いやすいですか?
はい、MT5は初心者でも少し慣れれば使いやすいです。
特にスマホアプリに関しては、複数チャート表示ができるのでMT4より便利と感じるでしょう。
MT5の使い方に迷ったときは、当記事の解説をぜひ参考にしてください。
デモ口座での使い方を教えてください
MT5デモ口座の使い方は、以下の通りです。
- FX業者でデモ口座を開設する
- デモ口座開設時に取引プラットフォームで「MT5」を選ぶ
- MT5をダウンロードする
- MT5のID・パスワードでログインする
MT5デモ口座は無料で利用できます。「FXトレードをノーリスクで試す」「資金管理を体感する」といった使い方をするとよいでしょう。
MT5はパソコンでしか使えませんか?
いえ、MT5はパソコンだけでなく、以下のようなツールでも利用できます。
- スマホアプリ(iPhone・Android)
- タブレット(iPad・Android)
- ウェブトレーダー(Chromeなどのブラウザ上)
MT5はWindows・Macともに使えますか?
はい、MT5はWindowsだけでなくMacでも利用できます。
MT5のアプリはipadやiphoneで使えますか?
はい、MT5アプリはiPadやiphoneなどのスマホ・タブレットで使えます。
MT5の移動平均線やMACDはMT4と使い方は同じですか?
はい、移動平均線やMACDなど、MT4/MT5に共通するインジケーターの使い方は同じです。
まとめ
MT5(MetaTrader5)は、以下のようなツールで利用できます。
- パソコン(Windows・Mac)
- スマホ(iPhone・Android)
- タブレット(iPad・Android)
- ウェブトレーダー
MT5チャートの操作・注文方法などで迷ったときは、ぜひ本記事をご活用ください。
MT5は機能性が高いため、使い方に慣れればMT4より良いと感じる方も多いはずです。
まずはXMTradingやFXGTのボーナスを活用して、MT5での快適なトレードを試してみましょう!
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